njin2003-04-14

お、『脳のなかの幽霊』の感想だ。まったく、かの本は、あの年に限定せずとも、最高の一冊です。
でも、確か絶版になったんじゃなかったかなぁ。悲しいかな。
せっかくだし、昔書いた、私の感想もアップしよう。
失った身体の一部の存在を感じる(幻肢)・目が見えないにも関わらず手紙を投入口に入れる事ができる(脳のなか のゾンビ)・家族を良くにた偽物だと感じる(カプグラ・シンドローム)など、一風変わった症状の患者に対し、これまで に知られた脳に関する知識からその症状が引き起こされた原因を推測し、ユニークな実験を通してその推測を証明 していく。誰もが検証可能な実験により、認識・意識などを統合する脳の驚くべき機能が明らかにされていく。おもし ろい。そのすごく感動した。以前、NHKの「人体II」では脳を扱っていたが、この本のアプローチとは比べモノにならな い。(あくまで私が読んだなかでだが)最高の科学書だ。ぜひ読むことをお薦めする。