いやいや、十分に動揺しました。
さて、なんで私がこんなに大騒ぎしているのか。
これは、なんの統計・資料にもとづくものではなく、私の勝手な想像なのだけど、ほとんどの人々は地震の備えを行っていないのではないか、と思っている。
で、今回の騒動とは関係なく、こちらに来て少し経った時のこと。人から日本の地震について質問された。「人々は、地震に対してどのような備えを行っているのか」、と。私は、「ほとんどの人は、なんの備えもしていない、彼らは地震が起きると思っていない」と答えながら、この当たり前の質問に今さらながらのショックを受けた。
日本の地殻の構造、地震が起きる機構、地震発生の間隔、研究者の公式な発表。これらから、近い将来(数十年から何百年か)に大きな地震があることは必然なのに、どうして備えがなされていないのだろう。(くどいけど、私の想像。また、阪神・淡路を経験された方々は、精神的・物質的備えを行っていると思う。ところが、天災は人の人生のスパンに対してかなりまれな出来事になる。そのため、再びおろそかになった頃に襲われる。まさに、寺田寅彦の言葉通り、災害は…。)
そんな中でのあの発表。その真偽はともかく、“踊れる時に踊っておく”事には意味があると考えます。たいした害があるわけでなく、それで、警戒が強まり、なんらかの備えがなされるならば。(ゆえに初めから、「真偽はともかくに備えるべき」と書いている。)
むろん、ここに書いたことは、全て間違いかも知れない。ほとんどの人は、常に地震に備えているのかも知れない。