東北地方太平洋沖地震の発生から11日。
 
地震発生の少し後ぐらいから講演会に参加していて情報が入ってこない状態だったこともあり、そのことを知ったのは夕方だった。
 
その時点で、マグニチュードが8.8、震度が7との情報を見て、阪神大震災を思い、大変な事になると想像した。その後、ニュースを見ていると、火災の記事がほとんど出てこない。地震における最大の災害は広範囲の火災であると思っていた私は、「これは奇跡的に被害が少ないのではないか」と思った。
 
残念ながら、私の想像は的外れだった。その後の分析を参照すると、地震後の津波、(そして、おそらくは津波による)原発の事故、災害を受けたエリアが広範囲であること、から膨大な被害が出て、それは今も終息していない。
 
広範囲の災害で、被災地への物資の供給が出来ないなんて。原発も、地震には耐えたのだろう。制御棒は導入されているのだから。津波による冷却装置の停止がなければ、こんな事態には。そして、原発の事故がなければ、被災者の救助にリソースが割かれていたはずなのに。さらに電力の不足が物資の供給を阻害し、わけのわからん風評被害も、それに拍車をかける。電力供給の周波数が東西で違うことが、こんな問題になるなんて。