そっかー、女性は「白馬の王子様がやってきてくれる」とは思わないのか(「Mint Julep」7月30日より)。「イイ車に乗ったお金持ちが現れて、私の人生が変わる(といいな)」って、結構おおくの女性が持っているのかと思っていたよ。あまりにも、バカにしていたのかな。


さて、「ジェンダー」っちゅうのがなにか、私には未だによく分からないのだけど、私が「女性の社会化(socialization)」についてイニシエートされたのは、大学・教養時代の英語の授業であった。(しかも、再履修。英語って、ほんっとにダメなんだな。昔っから。)


その教材が、(タイトルは覚えていないが)おとぎ話がいかに「現在の社会にとって都合のいいように女性を洗脳するものであるか」を説く内容であった。


すなわち、「女性は黙って炊事・洗濯など、男の世話をしていなさい。そうすると幸せになるよー。一方で、自分の意志を強く持って行動すると、不幸になるよー(童話が、どれだけ彼女たちを残酷に扱うことか!)。」という構図を明らかにする内容であった。


もう、私が受けたショックが、どれほどのものであったことか!「おぉ、なるほど!そ、そうだったのかー!」ってなもんですよ。完全に私の「心の一部」になったからねぇ。


おかげさまで、おとぎ話は大嫌いです。が、これは世の流れで、「良い事」と思っていますよ。各種ディズニー映画なんかも、昔の原作そのままから、内容を変えてきていますよね。女性がアクティブで、自分の意志を持ち、パートナーとして現れる。『美女と野獣』も、おとぎ話は私の大嫌いな洗脳物語(どんなにいやな相手でも、不満を持たず男に尽くしなさい。きっと、幸せになりますよ。)ですが、映画はよかった!ラストで、彼女は、(それがおとぎ話では幸せになってしまう)彼の人間の姿を、すぐには受け入れないのですよ。彼の目のなかに彼を認め、それで彼を受け入れる。あったりまえなんだけど、このあったりまえが、いかに踏みにじられていることか!ディズニー自体はアレなのだけど、これはよかった。


ほかにも、これはディズニーではないけれど、『エバーアフター』とか。まさか、王子様が助けに来る前に、自ら戦って脱出しちゃうなんて!さすがに王子様がちょっとかわいそうだった。


まぁ、そんなわけで。おとぎ話が「自分らしく生きる」ことを否定・抑圧してしまうので、やはり問題なんじゃないかなぁー、と思います。きっと、これと相反するものも同時に提示すればいいのかなぁー。