『Around the World in 80 Days』(Jules Verne著、ISBN:014062032X
初めてちゃんと読み通した洋書になるかな。(専門書は、必要な部分をピックアップして読むからな。)原著が仏語で、日本語訳のある本を、英語訳で読む。自分基準で、かなりダメな行為なのだけど。(英語支配への盲従ゆえ。母語訳を読むのはアリだし、原著であれば、読むことにも意味があるだろうけど。)しかしまあ、こちらで手に入る本(こちらでは日本語の本は手に入らないし、送ってもらうと高くつくし)で、(これまで読んでなくて)読みたい本で、読みやすい(のではないだろうか、少年・少女向けのような気がする)本となると、限られてしまうのでねぇ。
さて、いいわけはこのくらいで。
これまで、読んでなかったんですねぇ。『80日間世界一周』。Jules Verneの作品で読んだのは、『海底二万里』を、小学生高学年の頃、図書室で借りて読んだきり。自ら分析するに、「大体どんな話か」を知ってしまって、さらに著されたのが古いと言うこともあって、「現在では面白みを失っているのでは」と思っていたのが読まずにきた理由だろうか。
だったのだけど、いやー、すっごく面白かった
もちろん、話の発端も、オチも(もちろん)知っていたのだけど…、まず主人公のキャラが想像と全く違っていて、これが面白く、また驚かされた。見所であるところの、トラブルに対する主人公の解決がなんとも大胆であり、圧倒的であり、破天荒であり…、そして、この主人公のキャラが引き立てているんだな。
いやー、面白かった。オチを知っていてこれだからなぁ。オチを知る前に読んでいたら、どれほど…。ぜひ、オチを知ってしまう前に読んで欲しい一冊。
ところで、英語について。私は、とにかく英語(専門はともかく、一般)がダメなのだけど、これは、まだ読める。と言っても、1ページに何度か辞書を引きながらなのだけど。読めないのは、辞書を引いても読めないからなぁ。訳書なので、ガイジンには読みやすいのかな、と思った。