というわけで、『女王と海賊 暁の天使たち 5』(茅田砂胡著、ISBN:4125008124bk1
暁の天使たちシリーズの5巻。4巻は『海賊王の帰還』で、キングがいいように暴れてくれたわけだけど、今回は、彼の相棒と女王がやりたい放題に暴れる。これが「見せ場」というものだ。

ようやく、何も知らなかった彼も“事実”を知ることになったし(かわいそうに。二人の別れ間際のシーンはいい。ところで、思うに、彼が普通(それでも、平均からは飛び抜けているのだが)なのはしょうがない、あれは遺伝ではなく、魂の問題だ)、『スカーレット・ウィザード』のラストから引っ張っていた事も片が付いたし(イイシーンだ、もちろん。このシーンのためにあったと言ってもよい)。

ふたりには、このまま自由に(組織に縛られず)暴れてほしいのだけど。さて、どうなるか。