『空想自然科学入門』(アイザック・アシモフ著、小尾信弥山高昭訳、ISBN:4150500215bk1
なんてこと。なぜ私は若いころにこの本を読まなかったのか。25年も前から(原著は40年前)存在した本なのに!そう、存在は知っていたな。口惜しい。
本書には、生物学、化学、物理学、天文学の各分野について、それぞれ数編の科学エッセイが収録されている。これらのエッセイでは、ある時は科学の発見・発展(生命の本質・ヘリウムの発見・原子論の発展・エントロピーの概念・惑星の構造などなど)がいきいきと語られ、ある時は日常からかけ離れたスケール・概念を理解する手助けがなされ、ある時は(なんといっても、これが本書の特色である)地球外太陽系惑星における生命の可能性などの想像を、科学的に正しく検討する。
簡にして要、そして、とてもわかりやすい。まさに、科学の“入門書”としてお勧めですね。


ところで、本書は「アシモフの科学エッセイ」の1巻。この内容なら、原著でも読めそうだなー、と他を探したけど、ほとんどが絶版になっているようだ。続きも、和書で買いますか。これが未だに出版されているとは、素晴らしい。