遅ればせながら、先週末の日曜日に行った「パリ マルモッタン美術館展」のこと。
人が多いだろう、とは思っていたが、びっくりした。あれは、明らかに「美術館じゃない」よね。(まぁ、美術館だし。)
アパートを出るのは遅れたが、昼、少し前には着いた。メシを食う時間と金を惜しんで、途中で立ち食いうどんをかっ込んで赴いたのが正解。私が入る頃はすんなり入れたが、後には入り口に長蛇の列となっていた。
で、入って驚いたのだけど、ほとんどの人が行列(2列ほど)を作って、画の前を粛々と行進している。アタタタチハナニヲシテイルノデショウカ。もう、びっくりです。ガイジンがみたら、stupidと感想を述べるでしょうね(しらんけど)。
と、いうわけで、行列から離れて立ち、(行列の)上・隙間からぼーっと眺め、時には近づき、時には離れ、別の画の前へ移動し………、と、幸せな時を過ごした。ちなみに、同様に列から離れている人たちは1割ほどかな。
ガイド・カタログを入り口で買おうとしたら「売り切れです」とだけ言われたが、実は中や売店では売っていて、そう言ってくれよと思ったり、「出口から出てもう一度好きな画を眺めよう」と思ったら「再入場できません」とあったので入り口まで逆行したり(当日再入場できないなんて…)、フラッシュ・三脚の使用は当然だけどカメラの使用が禁じられていたり(たぶん、マルモッタン美術館では禁止されていないと思う、ちなみに、私の場合、画を取るのではなく、作者・タイトルなどの記録のために使おうとした。というか、いつも(ルーブル・オルセー等で)使っていた。画を写真にとっても醜悪で悲しくなるだけだ。ちなみに、以前ある方の日記で、図書館でメモの代わりに携帯のカメラを使っていることを知り、ぱくった方法。)、しゃぁないから、メモを取ろうかと思うと、ペンの使用が禁止されていたり(注意された。鉛筆・シャーペンはOK、後に知ったが、これ、日本スタンダードっぽい、京都国立博物もそうだった。マルモッタンでは、絶対禁止されていないと思う。)、等々、なんじゃそりゃと思うことは多々あったが…。
それらを十分に補うほどによい画がいくつかあったので、満足。
ブーダン、コロー、モリゾ、モネ(風景画の方)、素晴らしい。
本家のサイトを見ると、他にも素晴らしい画が…。あぁ、残念。
ちなみに、ショップでは、(モネということで)「日傘の女」の模作なんかも売っていたが、そりゃオルセーじゃねぇか、と胸の中で。(いや、本展にはない、と書かれてはいたが。)