まどか☆マギカ、ニコ動でも配信されましたね。というわけで、ネタバレありで感想を。
 
結論から書くと、ほんとうに素晴らしかった。10話でのフリがあまりにもよかったので、オチが納得できるモノになるのかと不安だったのだけど、見事にここまでのフリを回収しましたね。はい、DVD、予約しました。
 
蒼樹うめ新房昭之ということで、「萌え系の魔法少女かよ」と思っていたが、マミさんのあれで見事に裏切られ、「救いのない鬱アニメか」と思いきや、そうじゃない。見事に少女の成長を描き出した。(私は、虚淵玄を知らなかったからなぁ。)
 
ほむほむの誓いと思いはムダでなく、報われた。そして、まどかも、彼女自身の願いを見つけ、それを実現した。何より素晴らしいのは、二人が、“一人にはならなかった”ことだ。ほむほむとまどかが交わした会話の「私はずっと覚えている」が、2重、3重に効いてるんだよなぁ。
 
ストーリー構成も、見事だと思う。様々な思いを抱えた少女達が、あっさりと死んでしまうのも、ファンタジーではない現実をまどかに突きつける重要な要素だろう。(たんにインパクトを狙ったモノではない。)この、どうにもならない苦しさがあって初めて、最後の願いにつながると思う。
 
ほむほむの態度も、10話で納得でき、また、9話までがあって初めて、彼女の苦悩と絶望が胸に迫るわけだし。
 
ネットでは、けっこう評価が分かれているようだ。まぁ、面白いかどうかは人それぞれなので、しょうがないのだけど…。
 
結局、「ほむほむとまどかの友情の物語」だったと思う。そこに焦点を絞って、それ以外のこと(他の少女達)は、その引き立てに使っている。他の少女達に思い入れがあったら、まぁ、たしかに納得できないかもなぁ。
 
ちなみに、私はすっかりほむほむにやられてしまった。大切な友達との誓いのために、報われないのがわかっているのに、つらくい苦しみの中に身を沈めていく…。力になってあげたいよねぇー。それが、この作品を好きな理由かもね。
 
そう、一つだけ残念というか、物足りなかったのはラスボスとの戦闘ですかね。あっさりすぎて…。いやまぁ、しょうがないのだけどね。
 
ともあれ、DVDで、コメンタリーを聞くのが楽しみだ。