空の中『空の中』(有川浩 著、 メディアワークスISBN:4840228248
 
 

私が読んだ中で、最高のジュブナイルの一つですね。これまでは、圧倒的に『星虫』(ISBN:4257769076)だったのだけど。
 
日本近海の上空2万mで、連続して航空機の事故が起こる。そこには、何が…。技術者、パイロットが調査にあたる。
 
一方で、その秘密につながる“なにか”を、事故に遭った遺族である青年が海岸で発見する。それは…。

 
と、物語は始まり、一気にその正体の判明、交流を経て、クライシスへとなだれ込む。その“何か”と交流を持った人々、被害者たち、その“何か”を拾った青年、彼等はそれぞれの思いを胸に、事態を解決しようともがき、苦しむ。
 
素晴らしいっす。
 
ちなみに、一番好きなのはじじいである。様々なものと向き合い、“生きて”来た者のみが持つ言葉、ですなぁ。